MUKU-DATA  榎(エノキ) 新潟市西区
事情があって伐らなくてはいけなくなった木
木が好きなお客様から伐採するので活用してくれないかと連絡をいただく。
ここら辺では榎の事をヨノキともいう。
材にしなければ処分でチップ行き・・
何度か伐採現場に立ち会っているが、昔はクレーンで直接人を吊って伐採していたが
今はクレーンに箱を取付けその中で作業するようだ。
なんせ枝1本でも大きいから曲がった枝の重心を見つけきっちり吊り上げないと
とても危険な作業だと感じる。
見ていてハラハラする。
見た感じ樹齢は100年弱か・・
晴天の空にチェンソーの音が響き渡る。
大きな木は地域のシンボル
無意識に人の気持ちの中にあるものだから(生まれた時からそこにあるので)
伐採後の風景は必ずと言っていいほど周囲は寂しさや違和感をしばらくは感じてしまう。
今回は伐採しなければいけない事情があったのですが、
木の声は人の耳では聞こえないけど
見ていて何だか叫び声のようなものを感じたりもする。
木は声を出さない(ほんとは出しているんだろうが人には聞こえない)
常に静かに人の近くで一緒に暮らしている。
仲間と何人かで一緒の時もあれば大きくなって一人で佇んでいることもある。
木はもしかして凄く寂しがり屋なのかもしれない。
持ち帰ってきた榎を製材して、材にして
今度は人の暮らしの中で一緒に居れるようにできればと思う。
(ちゃんと材にして
今度は人の暮らしの中で一緒に居れるようになるまで
ちょっと待っててね)

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